大阪府岸和田市・和泉市の訪問介護・看護、デイサービス、認知症ケア

介護のための心理学コラム「カイゴコロ」

臨床心理士が考えるだんじり祭!~河合隼雄を通し介護と絡めながら~

2017.9.15心理学コラム「カイゴコロ」

だんじり祭!

 

だんじりの町、岸和田で働いております。臨床心理士の南です。

京都から出た事のなかった南は、岸和田で過ごし、とても驚いています。

 

祭り当日の迫力はもちろんですが…

 

祭りに向けた、人々の会話、練習、思いや熱気……

それらが一つのオーラとなって、町全体を包み込んでいる感じがします。

 

(だんじりのフリー素材があってちょっと嬉しかったです↓)

 

 

こころ、そして生き方に、祭りはどんな意味を与えているのでしょうか。

 

今は亡き臨床心理士の巨匠河合隼雄は、バリ島で体験した祭りを次のように語っています。

(だんじり祭と重ねながら読んで頂けると嬉しいです)

 

「時に小さい子が走ってきたり、

母親らしい人に抱きついてみたり、

ガムラン音楽を奏しながら子どもを膝に座らせている人もいる。

演奏の合間に煙草を吸っている人もいる。

しかし、それでもというよりは、それだからこそ、

それが村全体の祭りであることがこちらによく伝わってくる。

各人のたましいがそれにかかわっている

(引用図書については最後)

 

 

お祭りが、人間味あふれる豊かな行事であること、

そして、地域の一体感やたましいを感じることを表しているようです。

これは私がだんじり祭にも同様に感じる感覚です。

 

お祭りについて、河合は次のようにまとめています。

 

「人間が生きてゆく、というのは大変なことだ。~(中略)~

心のやすらぎをもつためには、われわれは相当な工夫をしなくてはならない。

たましいのかかわる本当のお祭りを、

各人が自分の人生の中でいかに演出するのか。

このことは誰にも依頼することができず自分でやるしかない。

このように強く決心することがまず大切だろう。

そして自分の祭りを考え出すのだ。

あまり近所迷惑にならないようにしながら。」

 

自分のたましいにかかわるお祭りを人生の中に持つことが、窮屈な毎日にやすらぎを与える。

そのことは、

岸和田でだんじり祭に取り組まれている方々との交流を通し、

私自身実感しています。

 

 

自分なりの「祭り」を持つということ

 

だんじりに限らずとも、

人生の中に、たましいに触れる自分なりの「祭り」を演出することが、

生きていく上で大切だと河合は伝えたかったのではと思います

 

介護をされている家族の方々も、

 

家に閉じこもり、日々同じお世話を繰り返していると、

毎日が窮屈になってくる事を想像致します。

 

人生の中にいかに自分なりの「祭り」を持つか、たましいを感じる瞬間をいかに作るか。

そのことが大切なのではと、感じました。

 

私の場合は、習っているベリーダンスの発表会の日が、

「たましいを感じる祭り」かもしれません(笑)

(だんじりじゃないんかい)

……では、また♪

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引用文献:河合隼雄(2014)『河合隼雄の幸福論』PHP研究所
(※コラム内にて一部段落を変更しています)

臨床心理士/精神保健福祉士「南 紗音」

コラムニスト

有限会社野花ヘルスプロモート
MS(Mental Health Support)事業部

南 紗音(Minami Suzune)

臨床心理士/精神保健福祉士

大学、大学院で臨床心理学を学び、卒業後野花ヘルスプロモートに入社。
介護業界への心理学の導入、地域活性化に向けての心理学の活用等、社会での新たな臨床心理学の在り方を見つけるために、日々研究、模索している。

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